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2026.05.28

【受験生・保護者必見】 埼玉県の公立高校入試の仕組みと「令和9年度入試改革」のポイント

埼玉県公立高校入試の仕組みと「令和9年度入試改革」のポイント

2026 公立入試変更点

埼玉県の公立高校入試は、一発勝負の学力検査でありながら、内申点(調査書)とのバランスを多角的に評価する独特なシステムが特徴です。

さらに、令和9年度(2027年春入試)からは「マークシート方式・全員面接の導入」など、戦後最大級とも言える大幅な制度改変が控えており、学年によって押さえるべきポイントが大きく異なります。

今回は、現在の「現行制度の基本」と、今後導入される「新制度の変更点」をわかりやすく整理して解説します。

1. 埼玉の公立入試「3つの基本特徴」

現行の入試において、志望校合格のために必ず知っておくべき基本構造は以下の3点です。

① 試験は1回、だけど判定は「2段階」

試験自体は2月下旬の1回きりですが、合否判定は「第1次選抜(定員の60〜80%)」「第2次選抜(残りの20〜40%)」に分けて行われます。 それぞれで「当日のテスト点(学力検査)」と「内申点(調査書)」の比率が変わるため、「内申は少し足りないけれど、当日点に強いタイプ」が第2次選抜で逆転合格するケースも生まれる仕組みになっています。

② 中1からの成績がすべて内申点に響く

他県のように「中3の成績のみ」を重視するのではなく、埼玉県では中学1年生・2年生・3年生の全期間の評定(9教科×5段階=45点満点)がしっかり評価対象になります。

学年ごとの比率は高校が決定しますが、「1:1:2」や「1:1:3」など、中3の重みを増しつつも、1・2年時の地道な定期テスト対策が必須となる構造です。

③ 上位校で実施される「学校選択問題」

数学と英語の2教科において、県内一斉の共通問題とは別に、応用・発展問題を中心とした難易度の高い「学校選択問題」を採用する高校(浦和、一女、大宮、川越など約23校)があります。

これらの学校を志望する場合は、より深い思考力と記述力の対策が不可欠です。

2. 令和9年度(2027年春)からの重大な変更点

令和6年度に中学1年生になった世代(2027年春受験)からは、県立高校の入試制度がガラリと変わります。主な変更点は以下の通りです。

変更項目

現行制度(~2026年春)

令和9年度からの新制度(2027年春~)

解答方式

原則すべて記述・記号混在

5教科すべて「マークシート方式」を導入


(マークシート約9割、記述約1割の構成予定)

面接の有無

一部高校・学科のみ実施

受検生「全員」に面接を実施


(集団か個人かは高校が決定。点数化される)

国語の作文

大問5で伝統的に出題

国語の試験から「作文」が廃止

調査書と新書類

特別活動や英検等も中学校が記入

調査書は「評定」と「総合学習」のみに簡素化。


代わりに受検生自らが書く「自己評価資料(自己PR)」を提出。

選抜枠の追加

一律の共通選抜

従来の選抜に加え、高校独自の基準や特色検査(独自作文や実技)を課す「特色選抜」が新設。

📌 スタディクラブからのワンポイントアドバイス

マークシート化されるとはいえ、思考力を問う複雑な問題傾向は維持される見込みです。また、内申書の仕様が変わり「自己評価資料」や「全員面接」が課されるため、今後は「自分を言葉で表現する力(自己PR力)」が合否に大きく影響するようになります。

3. 教科別の出題傾向と求められる力

  • 国語: 約3500字におよぶ長めの小説文や、指定語句を使って説明する記述問題が出やすいのが特徴です。(新制度ではここから作文が消え、読解力・知識の判別がよりシビアになります)

  • 数学: 共通問題では大問1(計算や小問集合)の配点が「65点」と非常に高く、ここをノーミスで抑えるのが鉄則です。学校選択問題では、図形の証明や関数・空間図形の複合問題など、高い思考力が求められます。

  • 英語: 学力検査・学校選択ともに「長文読解」の占める割合が高く、文章量も多いため速読力が必須です。また、自分の考えを英語で述べる条件英作文も定番となっています。

  • 理科・社会: 地理の地形図読み取り、理科の計算プロセス記述など、単なる暗記ではなく「資料を正しく読み解き、プロセスを説明させる問題」が頻出します。教科書の隅にある表や注釈まで目を通しておくことが大切です。

4. よくある質問(FAQ)

Q1. マークシート方式になると、入試は簡単になりますか?

A1. いいえ、難易度が下がるとは限りません。

選択肢が増えたり、「正しいものをすべて選べ」といった、より正確な知識と思考力を問う問題が増える傾向にあります。勘に頼るだけでは太刀打ちできないため、これまで通り「なぜその答えになるのか」を論理的に理解する勉強が必要です。

Q2. 新制度の「自己評価資料(自己PR)」は、いつから準備すべきですか?

A2. 中学3年生の秋頃が目安ですが、ネタとなる経験は1・2年生のうちから意識しておくと安心です。

部活動や委員会、校外活動、あるいは日々の学習で「自分がどんな努力をして、何を学んだか」を記録に残しておくと、いざ書く段階で強力な武器になります。当塾でも、文章の組み立てや魅力的なアピールの仕方を個別で丁寧に添削指導します。

Q3. 「学校選択問題」を実施する高校でも、マークシート方式になるのですか?

A3. はい、学校選択問題を実施する高校も含め、原則としてすべての公立高校でマークシート方式が導入されます。

ただし、全体の約1割程度は記述問題も残る予定ですので、上位校を目指す生徒は「マークシートの即答力」と「記述の思考力」の双方のバランスがこれまで以上に重要になります。

5. まとめ

埼玉県の公立高校入試は、「中1からの地道な内申点対策」がベースにあることは新旧制度どちらも変わりません。その上で、新制度を迎える学年の皆さんは、学力検査(マークシート)の対策と並行して、「面接」や「自己評価資料」といった“自分を言葉で表現する力”をバランスよく育てていく必要があります。

「情報が多すぎて、うちの子の学年はどう動けばいいか分からない…」とお悩みの方もご安心ください。

スタディクラブでは、現行の記述対策はもちろん、新制度で重要となるマークシート対策や、自己評価資料の添削・面接指導まで、お子様の学年に合わせた最適な受験指導を行っております。

「志望校の選抜比率を知りたい」「具体的な学習プランを立てたい」など、ご不安な点がございましたら、いつでもお気軽に学習相談(個別面談)へお申し込みください。

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