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2019.11.19

センター試験 英語の問題構成や攻略法を伝授!

センター試験 英語の問題構成と攻略法

今回は、センター試験の英語について、問題構成や勉強法を説明していきます。

この記事だけで安心してセンター英語の勉強ができるようにしました。

受験生は必見です!

センター英語の時間・配点・問題構成

まずは、センター英語の試験時間や問題構成などについてご紹介します。

試験時間・配点

センター試験各科目の試験時間や配点は以下の通りです:

科目

試験時間

配点

英語(筆記)

80分

200点

英語(リスニング)

60分

50点

数学①

60分

100点

数学②

60分

100点

国語(現・古・漢)

80分

200点

理科①

60分

100点

理科②

1科目 60分

1科目 100点

地理歴史 公民

1科目 60分

1科目 100点

英語(筆記)は、センター試験の中で最も配点が高い科目の一つです。

また、最も受験者数が多い科目の一つでもあります。

センター試験の英語は、何十万人もの受験生が受けることになる最大級の試験となっています。

リスニングは配点こそ低いものの、自身のリスニングの実力を測るのに適したシンプルな問題が揃っています。

センター英語のリスニング対策をすることで、実力の底上げが可能となります。

2020年センター試験において、英語は一日目、つまり 令和2年1月18日(土) に実施されます。

筆記は 15:10 ~ 16:30、リスニングは 17:10 ~ 18:10 となっています。

問題構成

センター英語の問題構成は以下のようになっています:

2019年の場合

筆記:

大問

小問

内容

マーク数

得点

第 1 問

A

発音

3

6点

B

アクセント

4

8点

第 2 問

A

空欄補充

10

20点

B

語順

6

12点

C

会話空欄補充

3

15点

第 3 問

A

不要文選択

3

15点

B

会話空欄補充

3

18点

第 4 問

A

長文(データ読取)

4

20点

B

案内の読取

4

20点

第 5 問

長文(物語)

5

30点

第 6 問

A

長文(説明文)

5

30点

B

パラグラフ構成

1

6点

リスニング:

大問

小問

内容

マーク数

得点

第 1 問

様々な形の問題

6

12

第 2 問

会話応答問題

7

14

第 3 問

A

会話問題

3

6

B

長い会話1つ+図表

3

6

第 4 問

A

長い英文1つ

3

6

B

長い会話1つ

3

6

細かな出題内容は、年度によって変わることがあります。

センター英語(筆記)の攻略法

では、大問ごとの勉強法を見ていきましょう。

紹介する問題例は、いずれも 2019 年のセンター試験の問題です。

第 1 問(発音・アクセント)

ある意味「日頃の勉強の成果」が如実に現れるのがこの大問です

当然ながら間違えやすい・特殊な発音の出題が目立つわけですが、日頃発音やアクセントに気を配っていれば、そもそも対策なしで満点を取れるからです。

中学生の頃から、発音が特殊な単語については学校の授業でも先生が取り上げていたと思います。

例えば said を [sed] と発音するみたいに。

それの積み重ねなんですね。

逆に、知識がないとどうしようもない大問でもあります。

第 2 問(空欄補充等)

空欄補充や語順など「文法」にフォーカスされた大問です。

A (空欄補充)では、「その言い回しを知っているかどうか」で得点が左右されます。

例えば上の画像でも、behind という語の意味や behind を用いた表現を知らないと正解できません。

A で高得点をとるコツは、とにかく様々な表現を知ることです。

「NextStage」などの網羅性の高い英文法書を余すところなく勉強し、表現の幅を拡げます。

B (整序問題)では、「内容だけでなく文法にも注目して答えを決定する」ことが重要です。

内容に集中しがちですが、文法の側面から制約がかかることが多々あるのです。

例えば、次の問題を見てみましょう:

もちろん Yukio の会話の続きですので、文脈を忘れてはいけません。

しかし「文法」に着目することで、答えを一気に絞ることが可能です。

今回の場合、まず I の後ろにくる単語が cost, will, wonder くらいしかありません。

I cost にはならないし、I will だと直後に動詞が必要で、 I will wonder とするほかなく、これもおかしいです。

よって I の次にくるのは wonder であるとわかります。

wonder の後には「何を考えているか」が必要ですので、how がきそうですね。

how の後にくるのは much くらいしかありません。

…という風に文法的制約を考えてみると、I wonder how much it will cost to replace the current system.  が答えとわかります。

内容に気を取られる前に、そもそも文として正しく成立するよう心がけましょう。

日頃の演習でも、整序問題は文法的側面からロジカルに解く癖をつけるのが大切です。

C では(近年)会話の穴埋めが出題されています。

こんな感じの問題です。

この問題については、内容と文法の両面で考えていくことになります。

例えば二個目の分岐では、fewer と more のどちらが正しいかを内容(文脈)から判断します。

最後の分岐では、during と while の文法的な違いに着目します。

選択肢が全てのパターン分だけ用意されているので、全ての分岐についてどちらが正しいか見抜くことになります。

その意味で少々レベルが高いですね。

第 3 問 (不要文選択・会話空欄補充)

A では、文章中の不要な英文を削除する問題が出題されます。

A を解く上で重要なのは、「結局何を言いたい文なのか」を明確にすることです。

各々の文が文法的に・常識的に正かどうかは関係ありません。

あくまで前後のつながりを重視する訳ですね。

この意味で、第 2 問以前とは大きな違いがあります。

各選択肢に深入りすればするほどミスをしやすくなるので、注意しましょう!

B では、対談等の会話文で空欄の補充をします。

第 3 問 B の空欄補充は、それより前の発言内容を要約するものがほとんどです。

上の画像では、Alex の発言内容を要約します。

文法ではなく内容重視。前から順番に、内容をスキップすることなく読んでいきましょう。

第 4 問 (長文+データ読取)

A では、データの読取を含む長文問題が出題されます。

(中略)

こんな風に、長文とともに表やグラフがあり、それも読み取りつつ問題を解いていくというものです

場合によってはデータ自体に空欄があり、その穴埋めを行うこともあります。

問題に登場するデータの中には、必要な数値もあれば不要な数値もあります。

文章中で登場した数値にはマルをつけておくなど、余計な情報に惑わされないように工夫しましょう。

逆に、長文の中でデータ(特に数値)に言及している箇所には下線を引いておきます。

先に問題文を読んでおくことで、何が問われるのかを把握しておくのも効果的ですね!

B では、ポスターなどの案内物を読みつつ問題を解くことになります:

(中略)

当然、この案内物も出題の対象です。

料金等のの計算をする問題が毎年のように出題されます

ただ、単に数値を読み取るだけでなく、足し算や掛け算が要求されることもあるので注意が必要です。

文章と設問文をよく読んで、間違えのないように計算しましょう。

第 5 問 (長文問題:物語)

第 5 問では、物語文が出題されます:

(中略)

理由を尋ねたり、内容一致問題があったりと様々な設問があります。

試験時間が限られていることもあり、この大問では先に設問文を読んでおきましょう

その後に問題文を読むことで、解答に必要な箇所を効率よく発見することができます。

センター試験の長文問題では、全体から満遍なく問題が出されるというのも見逃せないポイントです。

「ここだけ読めばOK」というテクニックもないので、満遍なく読むことは欠かさないようにしましょう。

第 6 問 (長文:説明文)

第 6 問では、説明文が出題されます。

(中略)

A, B ともに同じ文章を題材としています。

毎年、見開き 1 つ分くらいの文章量となっています。

ほとんど各パラグラフに対応した問題が用意されているので、全ての問題を読む必要があります。

また、A の最後には文章全体の要旨を問う問題が出てくるので、「まず設問を読む→文章全体を読む」の流れを徹底しましょう。

B では、各パラグラフの内容をまとめる問題が毎年出題されます。

次のようなものです。

空欄の個数と選択肢の個数が一致しているのでそこまで難しくはないのですが、問題の最後にあるということもあり着手しない人が多い問題です。

配点は 6 点(発音や文法 3 問分!)もあるので、必ず解くようにしましょう。

文章を読み終わった直後に B を解くのもよいですね。

リスニングの攻略法

リスニングと筆記の大きな違いは、問題を解く順番に自由度がないという点です。

当然ですが、リスニングでは第 1 問から順番に解かなければいけません。

それを意識しつつ、以下の内容を見ていきましょう。

なお、リスニング音声は 2 回放送されます。

第 1 問 (様々な問題)

第 1 問では、色々な形式・内容の問題が出題されます。

イラストの面白さが話題になった問題ですね。

こんな風に一番最初の問題にはイラストが付いていますね

また、毎年の問題をよーく見てみると、出題内容の共通点が色々あります。

例えば「値段」を問う問題は毎年出題されています。

計算を要するケースが多いですね。

グラフを用いた問題も頻出です。

第 1 問では、一つの音声に対して一つの問題しか対応していないので、途中で聞き取れなかった問題があっても気にしないようにしましょう。

気持ちを切り替えられるというのが第 1 問のありがたいところですね。

第 2 問 (会話応答問題)

第 2 問では、会話の直後に続く文章を答える問題が出題されます。

この大問でとにかく重要なのは、直前の会話を正確に聞き取ることです。

場所を問われているのか(where)、時間を問われているのか(when)、Yes / No で答えられる問題なのか。

何があってもそれだけは正確に聞き取りましょう。

途中で混乱して、最後までボーッとするのは最悪です。

この大問に限らず、リスニング音声を聞くときは 5W1H に注意するのがよいですね

第 3 問 (会話問題)

A では、会話文に関する質問が 1 つずつ出題されます。

会話の続きなどではなく、会話全体を踏まえて 1 つ質問がなされます。

ここで重要なのは、あらかじめ設問文を読んでおくことです。

何が問われるのか知り、それにフォーカスして音声を聞くことで、正解部分を捉えやすくなります。

設問文を先に読む。これを死守しましょう。

B は、図表とそれに対応する 1 つの会話からなります。

先に図表を読んでおくという「先取り」が、この大問でも重要になります。

そもそも何を説明している図表なのかを把握しておかないと、どこに着目したらいいかすらわからなくなるためです。

音声が始まる前に全部を読み切ることはできないかもしれませんが、

  • 何を説明している図表なのか

  • どこにどういう情報が載っているのか(ex. 店舗の場所、料金、割引サービスの条件など)

くらいは確実に把握しておきましょう!

第 4 問 (長い英文)

A では、長めの英文一つ(会話でない)が題材となっています。

それに対して 3 つの問題が用意されています。

長い英文一つの中から複数の問題が出題されるため、どこに答えがあるのかわからないのがポイントです。

ここでもあらかじめ設問を読んでおき、何が問われるのかを把握しておきましょう。

読解が速い人は、選択肢の内容も読んでおくことをおすすめします。

文章量が多いこの大問では、設問文の先取りが大きな効果を発揮します。

B では、長めの会話一つが題材です。

B の特徴は、「会話の場面」という形で状況説明がなされているということです。

何があっても、必ずこれは読んでから音声を聞きましょう。

その後、もちろん設問文も先に読んでおきます。

設問を読むことで、誰の会話に注意すればいいのかわかります。

例えば上の画像の問題 [23] では、Janet の発言が答えになりそうだと予想できますね。

まとめ

センター英語(筆記・リスニング)について、問題構成や攻略法を紹介しました。

2020年のセンター試験まであとわずか。

この記事を何度も読み返して、センター英語で高得点をとるコツを頭に叩き込んでください。

過去問演習をするときも、以上の内容を意識しましょう!

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