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2019.04.17

グローバルスタディの「さいたま市」が英語力中学生1位に

さいたま市のグローバルスタディが英語力中学生1位

英語教育実施状況調査の結果

文部科学省が平成30年度「英語教育実施状況調査」の結果を公表しました。
この調査は平成25年度より毎年実施されており、計画では中学校卒業段階で「CEFR(セファール) A1」レベル(英検3級程度)以上に到達する生徒の割合が50%、高校卒業段階で「CEFR A2」レベル(英検準2級程度)以上に到達する割合が50%を目標としています。

今回の調査結果によると中学生・高校生ともに目標とする水準には到達しなかったようです。英検3級相当以上に到達していると思われる中学生は全体の42.6%、英検準2級相当以上に到達していると思われる高校生は全体の40.2%となっており、いずれも昨年よりも増加しているものの目標の50%には到達していないという結果でした。

※CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)とは、外国語の習熟度を同一基準で測ることができる国際基準です。 

 

都道府県・指定都市別の結果

都道府県・地域ごとの差も見て取れます。都道府県・指定都市別の結果では、中学生で「さいたま市」が75.5%と最も高く、2位の「福井県」61.2%と比較しても14%以上の差となっています。

さいたま市のグローバルスタディ

さいたま市では2016年度より、国に先駆けて、すべての市立小中学校で独自の英語教育「グローバル・スタディ」を実施しています。小学校1年生から中学校3年生までの9年間を一貫したカリキュラムで、4技能「聞く」「話す」「読む」「書く」をバランスよく学ぶようになっており、グローバル社会で主体的に行動できる人材を育成するとしています。

全国1位となった、さいたま市のグローバル・スタディのポイントとしてまず挙げられるのが、圧倒的な授業時間数です。小学校6年間で標準的な時間数よりもプラス209時間、中学校3年間でプラス51時間となっています。その他にも、複数教員による指導体制の充実・さいたま市グローバルスタディ独自の教材を使用・イングリッシュキャンプや英語ディベート大会など各種イベント開催を行なうなど、児童生徒の英語力向上に向けた取り組みの成果が表れているようです。

さいたま市のように目標を達成している地域もある一方、地域差が大きいことは大きな課題となっており、成功事例の共有や共通する課題の分析などを通じて、全国的な底上げを図っていく必要が出てきています。

引用元:さいたま市
https://www.city.saitama.jp/003/002/008/101/001/p062652.html