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東京都が都立高校入試【2021年度】における中学校の臨時休業への配慮事項の検討を発表
都立高校入試【2021年度】における配慮事項を検討
東京都教育委員会は、2020年5月15日、文部科学省より、発出された「中学校等の臨時休業の実施等を踏まえた令和3年度高等学校入学者選抜等における配慮事項について(通知)」を踏まえ、令和3年度の都立高校入試においても、配慮事項の検討を進めていくことを発表しました。具体的な配慮事項の内容については、6月上旬から中旬を目途に発表するとしています。
文部科学省からの通知の内容
文部科学省は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う、中学校の臨時休業が続く状況の中、各教育委員会に対して、入学志願者一人ひとりが安心して受験に臨めるよう配慮を求めました。
部活動や資格検定等の評価について
中学校での部活動によるスポーツ・文化関係の行事、大会などでの実績や、資格・検定試験等の成績を入試において評価する際、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、中止・延期になるなどした行事や大会等に参加できなかったことで不利益とならないよう、参加することができた他の行事・大会等における実績・成績を評価するなどの措置を講じるとしています。
調査書の活用について
入試において調査書を活用するにあたり、中学校の臨時休業の影響で、特定の志願者が出席日数や学習評価の内容等の記載により、不利益を受けないようにする。諸活動の記録などの記載欄を設けている場合、その記載が少ないことをもって志願者が不利益を被ることがないようにするとしています。
出題範囲・出題内容・出題方法について
中学校の臨時休業の状況を踏まえ、入試における出題範囲や内容、出題方法について、特定の志願者が不利にならないよう適切な工夫を講じるとしています。
工夫の例としては、以下の例が挙げられています。
①中学校3年生での学習内容からの出題については、地域の中学校の学習状況を踏まえ、適切な範囲や内容となるよう設定する。
②地域の中学校の学習状況を踏まえ、問題を選択できる出題方法とする。
③臨時休業が長期化している都道府県の中学校に在籍する入学志願者が、臨時休業が長期化しなかった都道府県の高校を受験する際には、面接や作文等、学力検査以外の方法も用いて選考を行う。
その他、進路指導をより一層ていねいに行い、受験生の不安払拭に努めるとしています。
都立高校入試の具体的な配慮事項については、東京都教育委員会の発表を待って更新します。