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東京都立高校 一般入試のしくみ

東京都立高校入試について知っておこう

都立高校の入試には、学力検査による選抜を行う「一般入試(第一次募集・第二次募集・分割募集)」と個人面接や集団討論、小論文や作文などを実施して選抜を行う「推薦入試」の2種類があります。また、エンカレッジスクールやチャレンジスクールなどのように学力検査を実施しない入試が行われる学校もあります。志望校に合格するための学力を身に着けることはもちろん大事ですが、入試の仕組みをしっかり理解したうえで受験に臨むこともたいへん重要なことです。ここでは都立高校の入試の仕組みについて見ていきたいと思います。

都立高校の入試はいつ行われる?

都立高校の入試日程

例年1月に推薦入試が行われ、2月に一般入試のうちの「第一次募集」と「分割前期募集」が行われます。そして3月に「全日制第二次募集」と「分割後期募集」が実施される日程となっています。さらにその後に「定時制第二次募集」の選抜が行われます。なお、海外帰国生対象の選抜は2月実施となっています。

◎2020年【令和2年度】入試の日程詳細はこちら

都立高校入試日程 2020年【令和2年度】

都立高校の推薦入試

推薦入試の目的・選抜方針

都立高校の推薦入試の目的・選抜の方針は、基礎的な学力を前提として、これからの社会で必要となるであろう力を評価し、選抜することになっています。そのため、推薦入試では学力検査(テスト)は行わず、面接や集団討論、小論文または作文などが実施されます。それらの選考を通じて、「思考力」「判断力」「表現力」等の課題解決能力や自分の考えを相手に的確に伝える力や相手の考えを的確にとらえて人間関係を構築できるコミュニケーション能力などが評価されます。

推薦入試実施校と対象者

推薦入試は主に都立高校の全日制課程で実施されます。対象者は以下の2つの条件を満たす受験生です。

①2019年(令和元年)12月31日時点で、都内在住で都内の中学校に在学、入学後も引き続き都内に在住し、2020年(令和2年)3月に都内の中学校を卒業する見込みの生徒

②志願する都立高校を第一志望とする生徒

※都立高校の場合、推薦入試で出願できる学校は1校のみとなり、願書提出後の志願先変更はできません。

一般推薦と文化・スポーツ等特別推薦の仕組み

◎推薦入試の詳細はこちら

都立高校の推薦入試・スポーツ推薦とは?

学力検査に基づく入試(一般入試)

一般入試の募集方法・選考方法

◎募集について

原則として、第1次募集期間(2月)のみ募集する学校と、あらかじめ募集人員を分割し、第一次募集期間(2月)に「分割前期募集」を行い、第二次募集期間(3月)に「分割後期募集」と2回に分けて募集を行う学校があります。第一次募集の結果を受け、入学手続きを完了した人数が募集人員を下回った学校が、第二次募集(3月)を行います。

◎選考について 

学力検査の得点および調査書点を合計した総合得点で選考されます。学校によっては、面接・小論文又は作文・実技検査を実施して、それらの点数をあわせた総合成績で選考が行われます。

出願について

出願は1校1コースまたは1科(1分野)が原則ですが、志望する都立高校の同一学科内に2科(2分野)以上ある場合(芸術に関する学科を除く)は、他のすべての科(分野)に志望の順位を付けて出願することができます。ただし、普通科とコース、農業科と家庭科等、複数の学科がある場合は、第二志望の指定はできません。

出願の際には、「入学願書」「調査書」「自己PRカード(面接実施校の場合)」「入学考査料の領収書」等を志望する高校に提出します。提出は原則郵送禁止となっていますので、高校の窓口に持参します。くれぐれも締め切り時間を過ぎることなどないよう、時間には余裕をもって高校まで向かうようにしましょう。

なお、一般入試では、全日制の都立高校で願書提出後の志願先変更(取下げ及び再提出)ができます。志願先変更は倍率を見て、変更を決めることになりますが、同じような考えを持つ受験生は他にもいますので、倍率の低い学校を狙って再提出をしたら、逆に倍率が上がったということもあり得ます。一度取り下げたら、同じ高校に再提出はできませんので、十分に考えたうえで決断してください。なお、定時制の場合は、一次募集で一部の学校のみ志願先変更が可能、二次募集では可となっています。

 

都立高校の受験料

都立高校の入学考査料(受験料)は、全日制課程が2,200円、定時制課程・通信制課程が950円です。

◎都立高校の学費等はこちら

都立高校の学費 授業料や入学金はいくら?

全日制課程 学力検査の受検教科

①第一次募集および分割前期募集

ほとんどの学校が原則として5教科(国・数・英・理・社)受験となります。例外は、総合芸術高校及び駒場高校保健体育科野津田高校体育科で、芸術・体育に関する実技検査があるため、3教科(国・数・英)受験となっています。

②分割後期募集および第二次募集 

原則として3教科(国・数・英)受験

都立高校の学力検査において、共通問題(島しょの高校除く)では、マークシート方式が採用されています。なお、マークシート方式といっても、すべての問題が選択形式ではなく、記述式の問題も出題されます。

※学校によっては学力検査の他に、面接、小論文又は作文、実技検査を実施する場合があります。

※エンカレッジスクールは学力検査ではなく、調査書・面接・小論文または作文・実技検査での選考となります。

※学力検査は原則、共通問題で実施されますが、一部の学校では独自の問題を使用します。

定時制課程 学力検査の受検教科

 第一次募集・分割前期募集では、原則5教科のうちから3教科以上を実施することになっており、実施する教科は、各高校が定めることになります。分割後期募集・第二次募集では原則3教科受験となります。また定時制課程の入試では、必ず面接が実施されます。その他、学校によって小論文もしくは作文、実技検査を実施する場合があります。

独自問題を使用する学校

学力検査問題を自校及びグループで作成する学校があります。主に進学指導重点校等や中高一貫教育校といった進学指導に注力している学校が該当します。都立高校の中でも難関校と呼ばれる学校群になり、共通問題よりも難易度の高い問題が出題されます。なお、自校作成・グループ作成問題は、共通問題とは異なり、マークシート形式ではありません。

◎自校作成【国・数・英の3教科を自校で作成】の学校 

日比谷高校・戸山高校・青山高校・西高校・八王子東高校・立川高校・国立高校・新宿高校・墨田川高校・国分寺高校

◎自校作成【英語のみ】の学校 

国際高校

◎グループ作成【国・数・英の3教科をグループで作成】の学校 

併設中高一貫教育校(白鷗高校・両国高校・富士高校・大泉高校・武蔵高校)

学力検査の時間割

集合時間は8時30分。1教科50分で行われます。

5教科入試の場合の時間割は以下の通りです。

1限目 9:00~9:50 国語 

2限目 10:10~11:00 数学 

3限目 11:20~12:10 英語 

昼食休憩 12:10~13:10 

4限目 13:10~14:00 理科 

5限目 14:20~15:10 社会

学力検査の得点と調査書点の比率

◎全日制課程

第一次募集・分割前期募集では、原則として「学力検査7:調査書点3」になります。ただし、芸術および体育に関する学科については実技検査があり、「学力検査6:調査書点4」となります。分割後期募集・第二次募集では、原則として「6:4」になります。

◎定時制課程 

第一次募集・分割前期募集では、原則「7:3」または「6:4」のどちらかを各学校が定めることになっています。分割後期募集・第二次募集では、原則として「6:4」または「5:5」のどちらかを各学校が定めます。

一般入試は、総合得点が1000点満点のため、「7:3」 比率の場合、学力検査は700点で調査書が300点満点となります。 「6:4」比率であれば、学力検査が600点、調査書が400点ということです。

学力検査の配点

学力検査は各教科100点満点です。学力検査を5教科で実施する学校であれば500点満点。3教科で実施する学校であれば300点満点です。

これを「学力検査と調査書の比率」にあてはめて計算します。

5教科入試で「7:3」比率、学力検査の結果が各教科とも80点、合計400点だとした場合の計算は以下の通りです。

400点÷500点×700点⁼560点となります。

つまり、5教科の合計点を1.4倍すれば700点満点の点数になります。

なお、特定の教科の配点に比重をかける「傾斜配点」を行う高校もありますので注意してください。例えば、国際高校で英語の配点が2倍になるといったケースが該当します。

一般入試における調査書点の扱い

学力検査を5教科で実施する場合、学力検査を実施しない実技4教科については、5段階の評定の合計を2倍して点数化します。つまり、内申が「オール5」の成績の生徒であれば、学力検査を実施する5教科については、「5点×5(教科)⁼25点」となり、実技4教科については、「5点×4(教科)×2(倍)⁼40点」となります。5教科の25点と実技4教科の40点を合計した65点が満点ということになります。

学力検査を3教科で実施する場合は、「国・数・英」を除いた6教科の評定の合計を2倍して点数化します。内申オール5の生徒であれば、学力検査を実施する3教科が、「5点×3(教科)⁼15点」となり、その他6教科が、「5点×6(教科)×2(倍)⁼60点」となります。9教科あわせて75点満点です。

これを「学力検査と調査書の比率」にあてはめて計算します。

5教科入試で「7:3」比率、調査書点が各教科とも4点(オール4)だとした場合の計算は以下の通りです。

4点×5(教科)+4点×4(教科)×2(倍)⁼52点(65点満点中)

この52点を調査書点の300点満点にあわせて計算します。

52÷65×300⁼240点

ここで計算された240点が300点満点中の調査書点ということになります。なお、小数点以下は切り捨てとなります。

総合得点の出し方

学力検査の得点と調査書点を足したものが総合得点になります。

上記の5教科入試で「7:3」比率で、

学力検査の得点が560点(700点満点中)、

調査書点が240点(300点満点中)の場合は、

560点+240点⁼800点(1000点満点中)となります。

なお、面接や小論文又は作文、実技検査を実施する学校の場合は、1000点満点の総合得点の上に、さらに面接点や作文点などを足した「総合成績」を出して選考することになっています。

合否の決定

普通科(コース設置校のコース、単位制を除く)では、男女別の募集定員が決まっていますので、男女別に、それぞれが総合成績の高い順に合格者が決まります。その上で、例えば男子(または女子)が募集人員に満たない場合は、男女別では合格者となっていない女子(または男子)の中から合格者が決定されます。コース制、普通科単位制、総合学科、専門学科については、募集人員に相当する人数を総合成績の順に決定します。学科内に2科(2分野)以上ある場合は、科(分野)ごとに第一志望とした者から総合成績の順に合格者を決定し、第一志望者で募集人員に満たない科(分野)については、その不足分を募集人員に相当する合格者の中から志望順位に基づき総合成績順に充足します。

◎男女別定員制の緩和について

全日制普通科で男女別に募集人員を定めている都立高校で、第一次募集・分割前期募集において、男女別募集人員の各9割に相当する人員までを男女別の総合成績の順により合格者として決定し、残りの1割に相当する人員を男女合同の総合成績の順により合格者として決定する選抜方法です。男女別の総合成績の順に合否を決める際に、例えば、男子(または女子)より成績の高い女子(または男子)が不合格になるケースがあります。男女いずれかが、選考上不利にならないようにすることが目的で実施されているのが、男女別定員制の緩和です。平成31年度入試では、区部25校、市部6校、合計31校で実施されました。

引用元:東京都教育委員会

http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/admission/high_school/exam/pamphlet2020.html

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