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2019.04.27

集団塾の選び方

お子様の「塾選び」に頭を悩ます保護者の方に「失敗しない塾選び」のポイントをお伝えします。

世の中には多くの塾があり、「集団塾」や「個別指導塾」など形態の違い、「進学塾」や「補習塾」といったニーズの違いもあり、比較が難しいものです。

どの塾にもそれぞれ良い点・悪い点があり、「お子様に最も合った塾」を選んでいく必要があります。

ここでは、お子様に最も合った塾を選ぶ上でのポイントについてお伝えしていきます。

第1回は集団塾(進学塾)の選び方についてです。

集団塾・進学塾が適しているお子様とは?

①集団塾・進学塾向きのお子様の学力レベル

「集団塾・進学塾」が合うお子様は、難関校・上位校受験を目指す、学校の授業が「問題なく理解できている」お子様です。

中学生の場合、通知表の成績が5段階の「4」「5」が多く、模試の偏差値60以上であることが理想的。

偏差値60程度の高校であれば、通知表の成績がオール4以上、公立トップ校であれば、ほぼオール5の成績が必要になりますので、そのレベルの学校の受験を目指されているお子様には、実績のある集団塾・進学塾が適していると言えます。

中学受験をお考えの小学生も、学校の授業が問題なく理解できていることが前提となります。3年生や4年生で塾に通い始める場合は、まだ良いのですが、5年生・6年生になってから、中学受験を目指して通い始める場合は特に注意が必要です。授業についていけない可能性もありますので、慎重に検討するようにしましょう。

学力レベルによってクラス分けされている塾がほとんどですが、難関校・上位校の合格者は上位クラスのお子様が占めるのが一般的です。入塾テストで上位クラスに入れるかどうかも重要な判断材料。上位クラス以外では期待するレベルの学校への合格は厳しいのが現実です。

②集団塾・進学塾向きのお子様の性格

性格面では、競争意識・上昇志向が強く、積極的に質問ができるタイプのお子様が合っています。

テストの成績によってクラスが変動したりしますので、ストレス耐性も必要です。特に受験期には大きなストレスがかかりますので要注意!

また家庭での学習習慣が身についているかどうかも重要な判断材料です。なぜなら、集団塾・進学塾は宿題の量も多く、学校の宿題と併せて大量の宿題をこなしていく必要があるためです。

なお、集団塾・進学塾の場合は、「友人が通っているからという理由」での選び方はあまりオススメできません。なぜなら、友人とお子様では学力・志望校や性格が異なるため、友人にとっては良い塾でもお子様にとって良い塾とは限りません。クラス分けで違うクラスになる可能性も高く、人間関係にも微妙な影響が出てくる場合もありますので要注意です。友人と同じ塾に通いたいというお子様には、ひとりひとりの学力や性格にあわせてくれる個別指導塾も併せて検討された方が良いでしょう。特に中学受験をされる小学生の場合は、志望校の違いなども微妙な関係性を生じさせる可能性もありますので慎重に検討されたほうが良いでしょう。

周りに流されず、自分のことは自分でしっかりできるタイプのお子様が集団塾・進学塾にあっています。

保護者はどのようにサポートすればいいの?

集団塾・進学塾の場合、可能な限り、保護者の方が家庭学習のサポートをされることをお勧めします。

宿題の量が多く、難易度も高いため、苦手教科の家庭学習で躓いてしまうお子様も。

特に中学受験の場合は、ご家庭での学習サポートの有無が合否に影響を与えます。

高校受験の場合も中学受験ほどではありませんが、ある程度、学習サポートできる保護者の方がいらっしゃる方が有利です。

多忙な保護者の方であれば、個別指導塾との併用も検討する必要があるかもしれません。

難関校・上位校受験に特化した個別指導塾や集団進学塾の併設個別指導塾もありますので、ご相談されるのも良いでしょう。

集団塾・進学塾に通い始める時期はいつ?

集団塾・進学塾に通われるのであれば、なるべく早い時期から通われることをお勧めします。

ハイレベルな高校受験を目指すにあたっては中学入学前の小学校6年生後半からは塾通いを開始したいところです。

理由は、学校よりも授業進度が早く、どんどん先に進んでいきますので、

学校での勉強で躓いてしまってから集団塾・進学塾に通い始めたのでは、ついていくことができないためです。中学受験をされる小学生であれば、3年生後半から通い始めるのがベストでしょう。

タイミングを逃した場合は、個別指導塾を検討することも必要となります。

個別指導塾の選び方はこちらから

個別指導塾の選び方

合格実績の正しい見方とは?

集団塾・進学塾選びでは、なんといっても「合格実績」が気になるポイントですよね。

各塾ともに「〇〇高校〇名合格!」「〇〇中学〇名合格!」「〇〇大学〇名合格!」などチラシやHPに載せています。

ここでのポイントは集団型進学塾には、それぞれ得意とする「学校や入試」があるという点。

中学受験が得意な塾、高校受験が得意な塾、大学受験が得意な塾などに分かれますし、例えば同じ高校受験でも、私立の難関校受験を得意とする塾もあれば、都立高校・県立高校入試を得意とする塾もあります。したがって、お子様や保護者の方がどのような学校への進学をイメージされているかによっても塾選びは変わってきます。志望校別に特訓クラスを設けている塾もありますので、特定の学校に絶対に合格したいといった場合は、志望校別の特訓クラスの有無とそこでの合格実績なども確認するようにしましょう。

合格実績を見る際の注意点として、「合格者数と校舎数」との関係も見ておくと良いでしょう。大手進学塾の場合は校舎数も多いものです。1校舎当たりの合格者の人数で見てみると、よりその塾の実力をはかることができます。

また大手進学塾の場合は主要駅(ターミナル駅)などに大型校舎(旗艦校舎)を構え、塾内の成績優秀生を集め、エース級の講師を配置し、難関校・上位校に多くの合格者を出すというケースもあります。主要駅ではない地域にお住いの場合は、実際に地元の校舎からどれだけ合格者が出ているかも確認されると良いでしょう。地元の校舎に通うのか?それとも多くの合格者を出す主要駅の大型校舎まで電車に乗って通うのか?講師のレベルに差がある場合もあり、選択が必要になるかもしれません。遠くまで通う必要があるのなら、電車等のアクセスや来るまでの送り迎えについても要検討です。

校舎ごとの合格実績を確認する際は、受験生全員の結果を確認すると良いでしょう。HPやチラシなどでは、一部の難関校・上位校のみ掲載されています。実際には、その他の学校に進学されるお子様の方が多いのが実態なので、その点は要注意です。

なお、特定の学校について各塾が発表している合格者数を足し算していくと、その学校の実際の合格者総数を上回ってしまことがあります。これは合格した受験生が2つ以上の塾を掛け持ちしているケースがあり、両方の塾で合格実績にカウントされているためです。塾によっては、「入試の直前だけ通った」「講習時期だけ通った」など在籍期間が短い受験生も実績にカウントしている場合があります。中には自習室に来ただけの受験生をカウントする塾もあると聞きます。気になる方は合格実績のカウント方法も詳しく聞いてみると良いでしょう。

集団塾・進学塾の講師はどう?

社員講師のみ在籍の塾とアルバイト講師や派遣講師がいる塾など様々あります。全員が社員講師と聞かされると安心感を覚えるものですが、必ずしも指導力があるとは限りません。特に年齢は要チェックです。学校教育も大きく変わりつつあり、学校のテストや入試の傾向も年々変化してきています。

年配の講師しかいない場合、経験、実績豊富である反面、生徒との距離感が遠くなり、コミュニケーションに苦労する場合もあります。生徒の世代にとって身近に感じられる例え話などを織り交ぜることが出来ず、授業に引き込めなかったり、説教くさくなってしまい生徒から敬遠される例も少なくありません。講師という職業にも旬な時期はあり、年齢的な衰えもありますので、体験授業などで確認すると良いでしょう。

また教科によって先生が変わりますので、英語の先生は良いが、数学の先生は???などのケースもあります。合格実績のところで触れた通り、校舎によって講師の力量に大きく差がある塾もあります。体験授業だけ良い先生が担当するケースもありますので、必ずすべての教科の授業を受けて、講師の良し悪しを判断するようにしましょう。

お子様の性格にピッタリ合った先生が見つかると良いですね!

最後に校舎全体の活気もチェックしましょう。実績をあげている塾には熱意にあふれた講師が多数在籍していて、独特の熱気に包まれているものです。挨拶ひとつをとっても違いがありますので、ぜひ確認してみてください。また、大手集団塾の校舎はターミナル駅の近くで交通量が多いエリアにあるケースがほとんどです。アクセスが良い反面、安全面には配慮が必要なものです。入室や退室の際のお出迎えやお見送りなどがしっかりしているかもチェックしてみてください。特に小学生が通う塾の場合は、横断歩道などの交通誘導まで行う塾もあります。そのあたりも参考にしてみてください。

集団塾・進学塾の料金はどのくらい?

集団塾・進学塾の料金の相場は、概ね通常時で月額2万円~4万円程度です。

難関校・上位校への進学実績が良い塾ほど料金が高くなる傾向があります。その他では、春期講習・夏期講習・冬期講習・志望校別の特訓・日曜特訓などに別途費用が掛かります。塾によっては夏休みに合宿があったり、受験生には年末年始の特訓がある場合もあり、その都度、費用が発生します。

教材費はさほどかからない場合がほとんどですが、塾によってはテストの回数が多く、テスト代が案外かかる場合があります。毎回の受験の有無を含めて確認しておきましょう。

料金体系は塾によって異なるのが実情となりますので、月謝の他に講習費・オプション・教材・テスト代などを含めて、年間の総額がどのくらいになるのかを事前に確認しておくと良いでしょう。また、受験学年になり、入試が近くなるにつれ、苦手教科の学習のために個別指導塾を併用されるご家庭も増えてきます。個別指導塾の費用についても、あらかじめ計算しておかれるとなお良いでしょう。

集団塾・進学塾の選び方のまとめ

様々な角度から集団塾・進学塾の選び方・比較ポイントを見てきましたが、一番大事なことは「お子様に合うかどうか」「お子様がやる気になるかどうか」「お子様がいきたいと思える塾かどうか」です。なぜなら、実際に塾に通うのはお子様だからです。保護者の方から見て良い塾であったとしても、お子様が行きたがらないようでは、満足いく結果は得られないもの。親子で塾を見て回り、時間をかけて話し合って決めていただくことが後悔しない塾選びのポイントです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。お子様にとっての最適な塾を選んでいただくお役に立てれば幸いです。

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